ファスティングとは、一定期間食べものを断つ、いわゆる断食です。
半日から2週間といった期間、実施されます。
古くは宗教的な意味合いが強かったですが、近年は体内のデトックスや体調管理を目的として行われるようになりました。
体のリセットや体調を整えるという点で注目されています。
こちらの記事では、2日間ファスティングについてやり方や注意事項などをご紹介しています。
最後まで読んでいただき、ぜひ参考にしてください。
目次(押すとジャンプします)
2日間ファスティングとは
2日間ファスティングとは、消火に負担がかからない飲料水や具の入っていないスープなどを食事と置き換えて、2日間胃腸を休ませる方法です。
胃腸の活動を押さえて休ませることで、デトックスやダイエット、免疫力向上などの効果が期待できます。
2日間ファスティングのやり方
それでは、具体的な2日間ファスティングの方法をご紹介しましょう。
ファスティングの前日
前日は準備期ともいわれます。
ファスティングに向けて、消化の良い食事を摂り、体を慣らしていくことが大事になります。
2日間のファスティングに必要な食材や飲料水なども準備しておきましょう。
さらに詳しくご紹介します。
朝食から固形物は極力食べないようにしましょう。
消化のいいスープや豆腐、スムージーなどを摂ります。
どうしても空腹に耐えられない場合は朝食では蕎麦やオートミールを食べて、お昼から夜にかけては固形物を摂らないようにしましょう。
ある程度食事を押さえても大丈夫な場合は、夕食ではスープなどの汁物だけにするのもいいでしょう。
前日から食事内容を変えていかないと、2日間のファスティング中に空腹に耐えられない状況になってしまいます。
極力固形物を摂らないことがポイントです。
ファスティング1日目
ファスティング期は内臓を休めるために、原則的に摂取できるのは飲料水のみとなります。
水は1日2リットルを目安に、普段よりもしっかりとるようにしましょう。
水分補給をしっかりしないと逆に代謝が下がってしまいます。
また、適度な運動を行うことで、代謝が上がり、デトックスやダイエット効果が期待できます。
ただし、体内のエネルギーが不足しているので、強度の強い運動はしないでください。
昼間は、軽いウォーキングやストレッチなど、穏やかな運動をしましょう。
夜はヨガなどで、睡眠へと穏やかに移行します。
ファスティング2日目
ファスティング2日目は、人によっては眠気が出てくる場合があります。
これは、それまで蓄えていたエネルギーを使い果たし、筋肉を分解しながら脂肪を少しずつエネルギーに変えるという反応が体内で起こるからです。
眠気の対策も含めて、初日よりも少し多めに水分を摂ることを意識しましょう。
また、ウォーキングなど軽い運動もおすすめです。
強い眠気があるときは、無理せず仮眠をとりましょう。
2日間ファスティングの注意点
ファスティングを行う場合には注意する点がいくつかあります。
詳しくご紹介しましょう。
水分補給は忘れずに
ファスティング中は積極的に水分補給をしましょう。
特に朝一は水分補給が必須です。
寝ている間に失われた水分を補給する上に、水を飲むことで胃腸が動き、副交感神経を刺激して自律神経を整える働きがあります。
また、普段は食物から水分をとっているから水分不足になりがちです。
普段の食事には1リットル近い水分が含まれているので、それを補う意味でもしっかりと水分補給をしましょう。
飲んでいいもの
ファスティング中は飲んでいいものは水と酵素ドリンクになります。
理由を含め、詳しくご紹介しましょう。
水
水はファスティングにおすすめの飲み物の代表といえます。
ノンカロリーであることはもちろんですが、お茶やコーヒーに含まれるカフェインがありません。
カフェインは利尿作用があるため、水分補給のつもりでお茶などを飲んでしまうと、逆に脱水症状につながることがあります。
できれば常温もしくは温めた白湯など冷たくない水を飲むようにしましょう。
酵素ドリンク
ファスティング中は固形物が食べられず、主には水分補給のみになります。
水ばかりを飲んでいると、低血糖に陥る可能性があります。
酵素ドリンクは1日に必要最低限の栄養とビタミン、ミネラルを摂取することができます。
低血糖を防ぐという点で、酵素ドリンクはファスティングに必須の飲み物といえます。
2日間ファスティング後の回復食
ファスティングが終わったからと言って、いきなり食事をもとに戻すと、体が変化に耐えられず不調をきたしてしまうことがあります。
ファスティング後は、急に普通の食事に戻すのではなく、徐々に消化に良い食べ物から始めましょう。
胃腸への負担がすくない流動食からをゆっくりと時間をかけてたべるようにしましょう。
最初は最小限の量で柔らかく炊いたおかゆやみそ汁から始めて、徐々に通常の食事に戻していってください。
ファスティングしないほうがいい人
ファスティングは一時的ですが、栄養を摂らないので体に負荷はかかります。
体質や体調によってファスティングをしないほうがいい人がいます。
詳しくご紹介しましょう。
13歳以下もしくは65歳以上
13歳以下については、成長期の子どもになるので、毎日の栄養摂取が必要です。
栄養が摂れないと発育に影響が出たり、免疫力が落ちて感染症にかかることもあります。
また、65歳以上の高齢者は栄養不足で体調不良につながることがあります。
また、免疫が落ちて病気になりやすくなったり、骨折しやすくなるなどのリスクがあるので、ファスティングはしてはいけません。
妊娠中
妊娠中の人もファスティングはできません。
妊娠中に栄養不足になると、おなかの赤ちゃんの発育に影響が出たり、母体も貧血などの影響があります。
妊娠中は特にバランスのいい食事を摂ることが求められます。
何らかの疾患がある
脳や心臓、内臓などに疾患を抱えている人もファスティングはできません。
短期間でも食事を摂らないと、貧血を起こすこともあります。
また、疾患を抱えている人は服薬中という人も多いですが、食事を摂らないと薬の吸収ができないので、ファスティングはやめましょう。
痩せすぎている人
痩せすぎかどうかは個人では判断できません。
健康診断の結果をもとに、かかりつけ医などに確認をしましょう。
痩せすぎている人がファスティングをすると、栄養失調を起こしてしまいます。
内臓へのダメージにもつながるので、ファスティングはしないようにしてください。
まとめ
ここまで2日間ファスティングについてお伝えしてきました。
2日間というと、短期間で手軽にできそうなイメージを持たれがちですが、体にもある程度負担がかかるので、正しいやり方と準備が大事になってきます。
また、誰しもが2日間ファスティングができるというわけではありません。
体調などの条件によっては、ファスティングに向かない人もいます。
ファスティングにチャレンジする場合は、体調とよく相談して、正しい知識で臨むようにしてくださいね。