ヨガをしている多くの方が、ファスティング(断食)をライフスタイルの一部に取り入れられています。
一般的に「ファスティングはダイエットの為に行う」というイメージがありますよね。
では、そのファスティングを、なぜヨギー・ヨギーニは行うのでしょうか?
実はヨガとファスティングは親和性が高く、併せて行うことで嬉しいメリットがたくさんあるんです。
そこで今回は、
- ファスティングとは
- ヨガとファスティングの関係性
- ファスティングにおすすめのヨガポーズ
この3つを中心にご紹介します。
ファスティングとは
そもそも、ファスティングとは何なのかについてご説明します。
ファスティングは、「一定期間、固形物を摂らない」という健康法です。
ただし、固形物を摂らないといっても何も食べない訳ではありません。
断食中は酵素ドリンクなどの液体で必要最低限のカロリーと栄養補給を行います。
通常の食事を液体の食事に置き換えるというイメージをしてもらうと分かりやすいかもしれません。
その、ファスティングを行うことで、身体を休める事ができリフレッシュすることができます。
一口にファスティングと言っても、そのやり方のバリエーションは様々。
明確な定義があるわけではないので、方法によって期間や内容は変化します。
ちなみに、一般的には酵素ドリンクを飲みながら断食をする「酵素ファスティング」が推奨されています。
酵素ファスティングとは、食事の置き換えとして酵素ドリンクを飲みながらファスティングをおこなう方法です。
栄養補給をしながら断食を行うので、辛さを感じずに断食をすることができますよ!
ファスティングをする際は、自分の体調やライフスタイルを考慮してやり方を選んでみると良いかもしれませんね。
長期の断食は「準備期間」と「回復食期間」を設けよう
ファスティングのやり方は様々あるとご説明しましたが、1日以上の長期のファスティングを行う際に重要なことがあります。
それは、ファスティング期間の前後に「準備期間」と「回復食期間」を設けるということ。
フルマラソンを行う時にも、事前に準備を行って、走った後は身体を回復させる時間を作りますよね。
それと同じようにファスティング前後も、「準備期間→ファスティング→回復食期間」と設けることで、安全にそしてより効果的にファスティングを行うことができますよ!
▼準備期間
ファスティング前の身体を整える期間。ファスティングを行う3日~7日前から、油ものなどを避け、栄養バランスがとれた食事を心掛けましょう。
▼回復食期間
ファスティングから通常の食事に戻すリハビリ期間。この期間は刺激物を避け、お粥など消化に良い食事をとります。
ファスティングを行った日数分、回復食期間を設けることが大切です。
例えば、3日間ファスティングを行ったら、3日間の回復食期間を設けるようにしましょう。
ヨガとファスティングの関係性
本来、ファスティングはヨガの修行に含まれているわけではありません。
しかしながら、ヨガをしている方に、ファスティングは積極的に取り入れられています。
ヨガを極めていくうちにファスティングと出会い、ヨガを行う多くの方がファスティングをライフスタイルに取り入れるようになっています。
ヨガは瞑想やポーズ、深い呼吸をおこないますよね。
それを繰り返すうちに、意識が研ぎ澄まされ、心身のリフレッシュや体内のデトックスを強く望むようになります。
そのため、五感を研ぎ澄まし、身体の中からスッキリさせるという目的でファスティングを取り入れられるようです。
また、ヨガを行う前後は、お腹いっぱいの状態ではなく空腹で行うのが基本です。
それを利用して、ファスティングをされています。
ファスティング中におすすめのヨガポーズ3選
ヨガを行う前に、まずは注意点とポイントをご紹介します。
1つのポーズにつき「3呼吸」は行おう
ヨガは呼吸をしながら行うのが基本です。
一つの動きにつき3呼吸分行いましょう。
左右両方の動きを行おう
右側を行ったら、必ず左側も行って左右のバランスをとりましょう。
ヨガマットの上で行おう
とは言っても、ヨガマットがない方がほとんどですよね。
その場合はタオルでも代用が可能です。
タオルだけでは、少し痛いな感じるときにはタオルをさらに膝の下に敷くと痛みが軽減されますよ♪
タオルを敷く場合は滑らないように注意して使用しましょう。
紹介する順番に沿って行おう
ヨガは流れを大切にしています。
自己流で順番を変えたりすることなく、必ず流れにそって行いましょう。
無理のない程度で行おう
断食中は軽い運動を行うことはOK!ただし、無理のない範囲で行ってくださいね。
ちょっとしたポイントを守ることで、ヨガの効果を十分に発揮することができちゃいますよ♪
それでは皆さんお待たせしました!実際にヨガのポーズをご紹介します!
今回はヨガインストラクターの磯 沙緒里さんに「断食中におすすめのヨガポーズ」を実演して頂きました。
断食中におすすめのヨガポーズ①
効果:スッキリする、空腹を紛らわす
【やり方】
- うつ伏せになり、胸の横に手のひらを付け、肘を寄せる。
- 息を吸いながら手で押し出しながら上半身を起き上がらせる。
日常生活において胸を開くことって、なかなかないですよね。
普段、腹筋を意識されている方は多いですが、背筋を意識している方は多くないのではないでしょうか。
しかし、背筋も腹筋と同様とても重要な筋肉!
胸を開くポーズを行うことでカラダがスッキリした状態になり断食中の空腹感を紛らわすことができます♪
慣れていない方は、太ももを浮かせることが難しいかもしれません。
その場合は、脚全体をつけた状態で行うと楽にポーズが取れますよ。
断食中におすすめのヨガポーズ②
効果:血の巡りがよくなる。ストレス発散。
【やり方】
- 片足を前に出し、後ろ足の膝と足の甲を床につける。
- 両手を天井に向かって伸ばす。
- さらにポーズを深めたい場合は、手を伸ばした状態で、上半身を沿っていく。
①のポーズと同様、胸を開くことでストレス発散になります。
また、どうしても断食中は血の巡りが滞ってしまうので『冷え』などの体の不調が起こりがち。
このポーズを行うことで、血の巡りをよくする効果が期待できますよ♪
ポイントでも説明しましたが、必ず左右行ってくださいね!
断食中におすすめのヨガポーズ③
効果:消化機能を助ける、リラックス
【やり方】
- 両足を左側に向けて横座りをする。
- 左足を、右足の上に乗せる。この時に両足の膝が体の中心にくるように合わせる。
- 右手を膝に、左手を後ろに置き、息を吸って腰や背中を伸ばし、吐きながら視線を左後ろに向けながら上体をねじる。
ねじることで胃腸の働きを整え、消化機能を助けてくれます。
また、このポーズにはリラックス効果も期待できるので、空腹でイライラしてしまう時にはピッタリのポーズです。
このポーズも、左右セットで行うようにしてくださいね。
これらのポーズは初心者でもできるものばかりなので、ぜひ挑戦してみましょう!
ヨガを行いながらファスティングをするときの注意点
ヨガを行いながらファスティングを行う時の注意点はあるのでしょうか?
ここでは、ヨガを行いながらファスティングを行う際の注意点をご紹介します。
塩分補給をこまめにおこなう
断食(ファスティング)中に断食中に塩分を摂っていないと、脱水症状が起こってしまう可能性があります。
そのため、断食中は普段の生活よりも塩分(ミネラル)を補給することを心がけましょう。
塩分補給におすすめの方法をいくつかご紹介します。
- 塩を直接なめる
- 「一粒」の梅干しを食べる
- 具なしの味噌汁を飲む
- 梅醬番茶を飲む
ヨガで体を動かすことで発汗が促されます。
普段ファスティングを行うときよりも、意識して塩分補給をおこなってくださいね。
体調変化に気を付ける
ファスティングをおこなっている最中に体調不良を感じることもあります。
体調不良を感じたら、まずは塩分補給をして様子をみましょう。
それでも、症状が酷い場合は、ファスティングを一旦中止するようにしましょう。
即効性を求めすぎない
『ヨガとファスティングでスッキリしたい!』
と思う方も多いですよね。
「ヨガやファスティングをするとキレイになる」といったイメージが先行していますが、1回2回行っただけで劇的な変化があるわけではありません。
ライフスタイルに組み込んで、継続することで徐々に効果を実感できるはず。
継続して行うということを意識してヨガとファスティングを行ってくださいね。
今回ご紹介した内容は、ヨガとファスティングをおこなう時だけではなく、ファスティングのみを行う時にも注意した方が良いポイントになります。
正しい知識を持たない状態で自己流でやってしまうと、効果を得られるどころか体調不良を引き起こしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
ファスティングをおこなう際は、正しい知識をつけて安全にファスティングをおこなってくださいね!
まとめ
いかがでしたか?
本来、ファスティングはヨガの修行には含まれているわけではありません。
しかしながら、五感を研ぎ澄まし、身体の中からスッキリさせるという目的でファスティングを取り入れられています。
ヨガとファスティングを組み合わせることで、究極のスッキリを実感できます。
皆さまもぜひファスティングとヨガを組み合わせてみてくださいね!
ヨガでリラックスして、気持ちよく断食しちゃいましょう♪