近年、断食が注目されるようになってきました。
プチ断食など、生活の中に取り入れる人も増えています。
以前は断食というと、必要な栄養が摂れず危険というイメージがありましたが、断食には様々なメリットがあることが知られるようになりました。
特に胃を休めることには大きなメリットがあります。
同時に胃をきちんと休ませるための注意点もあります。
こちらの記事では断食で胃を休めることについてメリットや注意点などを解説します。
最後まで読んでいただき、ぜひ参考になさってください。
断食で胃を休ませるメリット
断食で胃を休ませるメリットは主に以下があります。
詳しくご紹介しましょう。
腸内環境が整う
一時的に食事を止めると、内臓に食べ物がなくなる状態になります。
そうすると井出消化する必要がなくなり、体が老廃物や毒素を排出する動きに切り替わり、腸内環境が整います。
美肌効果が高まる
断食をすることで、体の中では古くなった細胞が一掃され、新しい細胞に生まれ変わります。
また、不要な老廃物が排出され、肌荒れしにくくなり、美肌効果が高まるのです。
免疫力がアップする
内臓には体全体の70%に及ぶリンパ球が集まっており、断食で胃を休めることで、内臓の機能がしっかりと働くようになり、免疫力がアップします。
自律神経が整う
食べ物の消化には自律神経のうち、副交感神経がかかわっています。
副交感神経は体を休め、回復させる神経で、断食で胃を休ませると、日ごろ過食などで常に稼働している状態の副交感神経も休められることになるので、自律神経が整います。
断食の具体的なやり方
それでは断食の具体的なやり方についてご紹介します。
こちらでは、初心者でも取り組みやすい16時間断食についてお伝えします。
16時間断食とは、24時間のうち食事がとれる時間を8時間以内に設定し、残りの16時間は食事をとらないという断食方法です。
16時間は睡眠時間を含めることができるので、簡単なやり方としては夕食を20時までに済ませて、翌日12時まで食事を摂らないという方法がシンプルでわかりやすいですね。
16時間の間は食事は控えますが、水分補給はしっかりします。
水分は常温に近い水やノンカロリーの炭酸水、ノンカフェインのお茶などがおすすめです。
ジュースやスポーツドリンクなど糖分がたくさん入るような飲み物は断食にならないので、飲まないようにしましょう。
なれない間は空腹がつらく感じてしまいます。
そんなときには、1日の中で200カロリーまでなら間食を取ることができます。
おすすめは素焼きのナッツやフルーツ、チーズ、無糖ヨーグルトです。
特にナッツは食物繊維が多く食べ応えもあり腹持ちがいいので、空腹を押さえることができますよ。
また、16時間断食の頻度としては、5:2がおすすめです。
これは1週間のうち5日は普段通りの食生活、残り2日間は16時間ファスティングを行うということです。
断食を毎日行うのではなく、ルールに沿って継続することが大事です。
断食で胃を休ませる際の注意点
断食で胃を休ませることはメリットがありますが、注意する点もいくつかあります。
詳しくご紹介しましょう。
断食前後の食事に気を付ける
胃を休めるために大事なポイントが断食前後の食事です。
断食直前や直後に一気にドカ食いするといったことは、胃には逆効果になります。
できるだけ緩やかに食事を整えることが大切。
断食に入る前には脂肪分が少なく、消化の負担の少ない和食をゆっくりよく噛んで摂るようにしましょう。
断食後はいきなり通常食に戻すのではなく、おかゆやみそ汁、ヨーグルトなど胃の負担ができるだけ軽くなる食材を選びます。
水分補給はしっかり
断食中はこまめに水分補給をしましょう。
食事の中にも汁物以外で1リットル近い水分が含まれます。
断食中はその水分が取れません。
特に睡眠時間を使った16時間断食をする場合は、寝ている間にもコップ3杯分の水分が失われているため、起床後は特にしっかり水分補給しましょう。
軽めの運動
食事をすると食事誘発性熱産生という消化吸収で作られるエネルギーが発生します。
そのため、食事をすると体温が少し上がり、体が温まるのですが、断食中はその熱エネルギーが生まれません。
そのため、体の冷えを感じることがあります。
体の冷えを防ぐために、断食前後には軽めの運動をするようにしましょう。
有酸素運動を取り入れると、体内の脂肪の燃焼も促進されます。
入浴をして体を温めるのもいいですね。
運動や入浴の際には水分補給も併せてしっかりしましょう。
断食に向かない人
断食は誰もができるわけではありません。
以下の人は断食には向いていません。
BMI値18.5未満のやせ型
やせ型の人や成長期の子どもは断食は厳禁です。
基礎疾患がある
断食中は水分補給はできますが、食事を摂らない分脱水もしやすいので、基礎疾患のある人は血管が詰まりやすくなるリスクがあります。
断食に向かないタイミング
体質だけでなく、断食に向かないタイミングもあります。
詳しくご紹介します。
妊娠中、生理中
妊娠中や生理中の女性は断食はできません。
断食により、体調が崩れる恐れがあります。
多忙などストレスが多い時期
ストレスが多い時期に断食をすると、さらに大きなストレスがかかり、いつもイライラした状態で精神面や体調面にも悪影響なので、断食はやめましょう。
16時間断食の日は意識して1日2~2.5リットルの水分補給をするようにしましょう。
まとめ
断食で胃を休めることについてお伝えしてきました。
現代は飽食で、食べ過ぎているといわれています。
毎日3食食べることが当然として、食事にあまり気を使わなかったという人も少なくありません。
しかし、年齢や生活スタイルによって、体質も徐々に変わってきます。
ずっと同じ食事では、胃が疲れてしまいます。
時には断食で毎日動き続ける胃を休めてみましょう。
内臓を休めることで、身も心もぐっと軽くなりますよ。
ぜひ試してみてくださいね。