1日水だけで過ごす断食はシンプルな方法のため手軽で実践しやすいイメージがありますが、メリットばかりではなくいくつかのデメリットもあるんです。
1日水だけの断食でダイエットや体内浄化を目指す方に、今回はメリットやデメリット、食事や水分摂取の正しいポイントを解説。
断食で得られるいろいろな効果を実感するために、1日水だけの正しく健康的な方法をぜひ最後までご覧になってくださいね。
1日に必要な水分量について
1日水だけの断食を始める際に知っておきたい、1日に必要な水分量。
よく、「1日1.5~2L程度の水分摂取が目安」との情報を見聞きしますが、実は体重や年代によって必要な摂取量が異なっていることをご存じでしたか?
体重に応じた1日の目安水分量を把握しておくと、断食の際にどのくらいの水を補うべきなのか目安が具体的になり、断食の成果が実感しやすくなるはず。
ここでは1日に必要な水分量の目安と体重に応じた具体的な計算方法を解説してみたいと思います。
年代と体重別に見る1日に必要な水分量について
1日に必要な水分量の目安を体重・年代別にまとめてみました。
- 22歳~54歳まで:体重1㎏あたり35mlの水分摂取が目安
- 55~64歳まで:体重1㎏あたり30mlの水分摂取が目安
水だけ断食はダイエットや胃腸の休息、食べ過ぎをリセットなど数多くの目的やメリットがあり、定期的に継続して行うことが効果実感のポイントに。
そのため、年代や体重別の1日に必要な水分摂取量を知っておくと、年齢を重ねて体型・体重に変化があった場合も最適な水分量で健康的な断食ができるでしょう。
1日に必要な水分量の具体的な計算方法
体重に合った1日に必要な水分量は、
【体重×年代別の必要な水分量】という計算が基本となります。
たとえば、30歳50㎏の女性の場合は、
【50×35(30歳に必要な1日の水分量・35ml)=1750ml】が最適な目安。
さらに水分は普段の食事にて500~600ml程度を摂取しているため上記の数字から500~600を引いた数字が1日の目安の水分摂取量となります。
水だけ生活のメリット
断食が初心者の方にでもシンプルな方法で続けやすい水だけ生活ですが、メリット・デメリットの両方が気になるところでしょう。
水だけ生活を始める際に知っておきたい効果やメリット、注意が必要なデメリットを詳しく解説していきます。
カロリーや糖質カットによる体重減少
水だけ生活は食べ物を一切摂らないことでカロリーや糖質を効率よくカットすることができます。
ダイエットにおける体重減少やサイズダウンは、摂取するエネルギーやカロリーよりも消費するエネルギーやカロリーを増やすことが重要なポイントに。
水だけ生活は余分なカロリーや糖質を一切摂らないことで消費を増やすことができ、体重減少やサイズダウンにつながっていきます。
むくみの改善・予防
水だけ生活では、女性に特に多く見られるむくみの改善や予防にもアプローチできます。
水だけを飲む生活を定期的に行うと、新鮮な水分と酸素が血管内に染み渡り、むくみの原因物質が利尿作用によって流されていきます。
するとむくみによるカラダの重だるさをリセットしたり、むくみ放置が原因で増えるセルライト予防のケアにも効果が期待できるでしょう。
消化器官の休息と活性化
食べたものの栄養を吸収、消化、分解、排出する消化器官。
水だけ断食によってハードに活動していた消化器官が十分に休息できることで、この臓器が持つさまざまな作用が活性化していきます。
水だけ生活で消化器官が休息し活性化すると、
- 美容やダイエット、健康ケアに役立つ栄養の吸収がスムーズになる
- 体内の余分な栄養、物質を効率的に排出できる
- 内臓に栄養を送り届ける血液、血管の健康にもつながる
というメリットが得られるようになります。
オートファジーの活性化
お肌トラブルや心身の不調の原因となる古い細胞を浄化し、新しい細胞に入れ替えてアンチエイジングやダイエットに働きかけるオートファジー。
水だけ生活ではわずか12~16時間程度の実践でもオートファジーが活性化すると言われているため、若々しさをキープしたい方にもおすすめの方法と言えます。
水だけ生活のデメリット
空腹ストレスがツラい
水だけ生活の大きなデメリットは、これまでの食生活がガラリと変わることで空腹ストレスを感じやすくなるということ。
空腹ストレスが強いほど、水だけ生活が終わった後の反動が大きくなり、ついつい食べ過ぎてしまってリバウンドといったトラブルも少なくはないのです。
栄養不足による不調
水だけ生活は一切の食べ物を摂らないことで、タンパク質や食物繊維、ビタミン群が不足してしまいます。
心身のコンディションは食事から摂る栄養で左右されていると言っても過言ではないため、水だけ生活で栄養不足になると、
- だるさ
- めまい
- 頭痛
- 憂鬱感
- 吐き気
といった不調が出てしまうケースがあるのです。
次の日の食事について
水だけ生活を終えた後の食事は、急にいつもの内容に戻すと胃腸に負担がかかるため要注意。
水だけ断食後の食事は、
- 胃腸にやさしいもの
- 流動食
- タンパク質、ビタミン、ミネラルが摂れるもの
というポイントが基本になります。
水だけ断食を終えた次の日の食事内容を具体的にまとめてみました。
玄米粥 | 繊維質、ビタミン、ミネラル、タンパク質をまるごと補えて胃腸にやさしい |
味噌汁 | 具の食感、ほのかな塩気がこれまでの空腹ストレスを緩和してくれる |
豆腐 | 消化が良く水分を多く含むため少量でも満腹になれる |
野菜スープ | 水だけ生活で冷えやすいカラダを温め、血流や代謝アップを助ける |
甘酒 | やさしい甘みがストレスを癒し、飲む点滴と言われるほど栄養価が高い |
水分補給の正しい方法とポイント
水だけ断食の成果を引き出す、正しい飲み方と注意点をここで押さえておきましょう。
飲み方
胃腸に負担がかかるためがぶ飲みに注意し、ゆっくり深呼吸をするように飲むことが大切です。
冷水を避ける
水だけ生活は熱産生に作用するタンパク質を摂らないことでカラダが冷え、血流も滞りやすくなります。
カラダを冷やす冷水は避け、常温や白湯といったカラダを温める温度にも気を配るようにしましょう。
喉が渇いていなくても飲む
喉が渇いていなくても、断食中は知らず知らずのうちに水分が不足・減少しやすくなります。
常に目に見えるところに水をおいて、喉が渇いていなくてもこまめに補給するよう心がけることが大切です。
まとめ
水だけ生活の断食は、年代、体重に合ったバランスの良い水分摂取が重要なポイントに。
正しくバランスの摂れた水だけの生活で、終了後の体型や体重の変化を期待してみましょう!