ファスティング中に起こることが多い、頭痛や眠気などの好転反応。
体内に溜まっていたままの毒素がファスティングによって一気に流れ出ることが原因ですが、効果が出ているサインでもあります。
好転反応で出やすいトラブルに合わせた対処法を知っておくと、不安なく健康にも気を配りながらファスティングに取り組めるはず。
今回はファスティングの好転反応でどんな症状が出やすくなるのか、それぞれの対処法を合わせて解説してみたいと思います。
目次(押すとジャンプします)
好転反応とは?
ファスティングで起こりやすい好転反応について、症状や原因を詳しく見ていきましょう。
ファスティングの好転反応とは?
ファスティングをはじめてから個人差はあるものの、1~2日程度で出やすくなる好転反応。
- 頭痛
- 胃もたれ
- 重だるさ
- 眠気
- 便秘
などが主な症状ですが、どれも一気に血流が促進することで起こると言われています。
ファスティングをすると血管が開いて血流が良くなり、体内に溜まったままの毒素や老廃物の回収や排出が活性化します。
すると、
- 拡張した血管が内臓や脳の神経を圧迫させることで頭痛や胃もたれ、便秘に
- 血流が一気に促進されることでだるさや疲労
につながってしまいます。
ただファスティングの好転反応は数時間~2日程度で収まることがほとんどで、決して心身の不調ではなく毒素の回収・排出が活性し効果が出ているサインとなります。
ファスティングによる好転反応の仕組み
ファスティングは一切の食べ物を摂らずに水分のみで過ごすため、カラダや細胞が不足したエネルギーやカロリーを補おうと、
- 筋肉
- 脂肪
- 糖質
を使って消費する働きが活発になります。
カラダや細胞が筋肉や脂肪、糖質をエネルギーやカロリー補給に使おうと働きかけると、その間に毒素や老廃物が血管内にも流れてしまうことで頭痛やだるさ、めまいなどの倦怠感が出やすくなります。
そして好転反応は体質やファスティングのやり方によっても個人差があります。
- 不規則な生活
- 冷えやすい
- 栄養バランスの乱れた食生活
- 運動、水分不足
- むくみが出やすい
といった体質・生活習慣に当てはまる場合は体内の毒素が多いことで、短期間のファスティングでも強い好転反応が出る傾向にあるのです。
ファスティングの好転反応症例
インスタントや加工食品を食べたり外食が多いこと、運動不足やむくみなどは誰にでも少なからず当てはまると言えます。
そのため知らず知らずの内に毒素を溜めて、さまざまな好転反応に悩むことがあるでしょう。
ファスティング中の好転反応に気付いた時でも安心できる、よくあるパターンとそれぞれの対処法を詳しく解説します。
眠気
ファスティングをすると内臓の血流促進の作用が活発になることで眠気やだるさが出やすくなります。
眠気の好転反応が起こったら、
- 眠気を覚ます作用のあるカフェインが豊富なコーヒーを飲む
- 適度にカラダを動かして気分転換する
- 眠気覚ましに良い音楽を聴く
などでリフレッシュしてみることがおすすめです。
便秘
ファスティングで空腹ストレスを感じると、腸を緊張させる自律神経・交感神経が優位に立ち、腸のぜん動運動がスムーズにならないことで便秘の好転反応が出やすくなります。
- お腹をマッサージする
- ナッツやドライフルーツなどの軽いおつまみを食べる
- 繊維質の豊富な酵素ドリンクを飲む
などの腸に良いケアをして便秘を予防しましょう。
下痢
下痢の好転反応は、ファスティング中にいつも以上にたっぷりの水分を摂ることで内臓が冷えて起こると言われています。
- 腸を冷やす冷たい飲み物を飲まない
- 常温水や白湯を飲む
- がぶ飲みせずゆっくり飲む
という飲み方や水分の温度に気を配ることが、下痢の好転反応予防と緩和につながりますよ。
口内炎
口の中がひりひり痛い、できものができてしまう口内炎。
この好転反応は食事を摂らない栄養不足や、胃腸への負担が一因と言われています。
- ビタミン群のサプリメントを摂る
- ビタミンの含有が多い酵素ドリンクを飲む
- 口内炎の塗り薬を使う
といった、外側・内側からのケアをすると痛みや赤みの緩和にアプローチできますよ。
舌苔
舌が不自然に白くなり、苔のようなものが溜まる舌苔。
ファスティングで食事を摂らないことで口内が乾燥して生じるため、
- やさしく舌磨きをする
- 水分を摂って口内の乾燥に気を付ける
- 口呼吸を治す
というポイントを心がけてみましょう。
冷え
ファスティングをすると、熱を生み出しカラダを温める作用を持つ、筋肉が減少し冷えにつながってしまいます。
冷えや代謝の低下やファスティング後のリバウンドにもつながるため、
- 常温水、白湯を飲み冷たい飲み物を避ける
- 毎日バスタブに浸かる
- 全身の保温に役立つ、首・手首・足首を温める
ようにしましょう。
ニキビ
体内にある老廃物や毒素は、ファスティングの血流活性によって皮膚表面に浮かび上がり、角質を攻撃してニキビや肌荒れにつながってしまいます。
- 洗顔、保湿、紫外線対策の基本的なスキンケアを心がける
- ニキビや肌荒れ改善に効果的なビタミンB群のサプリを摂る
- 皮膚にむやみに触れないこと
に特に気を付けて、いつもよりも丁寧なお手入れを心がけましょう。
頭痛
ファスティングによくある好転反応・頭痛は、血管拡張と血流促進で脳の神経が圧迫され、ズキズキ・ジンジンという頭痛につながってしまいます。
ファスティングの好転反応で起こる頭痛は、音や光、ニオイにいつも以上に敏感になりやすいため、
- 静かでほの暗い部屋でゆっくりと休む
- 痛みが出ている部分を5分程度冷やす
という対処を取りましょう。
吐き気
ファスティング中に起こりやすい、日常生活の支障にもなりやすい吐き気は、
- 水分不足で血流が悪くなっている
- 塩分不足が血管拡張につながり、頭痛からの吐き気につながる
- 吐き気を催す胃酸が出過ぎている
といった原因が考えられています。
適量の塩分を摂ったり、こまめに水分を摂ることで過度な血流や胃酸の分泌が抑えられるため、塩分・水分の摂取量を見直し調整していくようにしましょう。
まとめ
好転反応に気付くと、
「ファスティングが中途半端…結果が出せない…」
と悩むことがありますが、パターン別の対処法がいくつもあります。
ファスティングの好転反応に気付いたら症状別の対処をし、心身のコンディションを調整しながら良い結果につなげてくださいね。