世界各国で用いられている生姜は健康に良いことで有名です。
日本でも、紅生姜やお寿司のガリ、お菓子の生姜せんべい、飲み物の生姜湯、ジンジャーエールなど日常的に親しまれている食材です。
そこで今回は、生姜の基礎知識についてご紹介します!
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生姜の健康基礎知識
生姜の原産地は、南アジアや東南アジアです。
歴史は非常に古く、人類が狩猟を始める頃にはすでに利用されていたと考えられています。古くは薬や防腐剤として使用されていました。
中国を経由して日本に伝わったのは3世紀ごろ。古事記にも記されています。
その頃も薬用として栽培されていましたが、江戸時代ごろから薬味や漬物など、一般的な食用として用いられるようになったようです。
いわゆる根生姜だけでなく、葉(葉生姜)や茎(はじかみ)を主に食べる品種もあります。
また、収穫したてのものを新生姜、貯蔵期間の長いものをひね生姜と呼び、前者はフレッシュでみずみずしい辛味を、後者は強くしっかりした辛味を楽しみます。
生姜の効能・栄養成分
薬用として利用されてきただけあり、生姜には多くの効能が知られています。
代表的なものだけ挙げても、殺菌・解熱・発汗・咳止め・消化促進・・・など、まさに万能薬と言っても過言ではないでしょう。
これら効能の秘密は、生姜の辛味成分にあります。
具体的には、
・ショウガオール
・ジンゲロン
という3つの辛味成分です。
ジンゲロールは血行促進効果があり、冷え性の改善などに役立ちます。また、ショウガオールやジンゲロンは強い殺菌作用を持つことが知られています。
生姜は必ずしも健康によいとは限らない?
「冷え性に効く」ことから、体を温めるイメージの強い生姜。
実際、薬膳では陽の食材に分類されていますが、マクロビにおいては反対に陰性度の高い食材として知られています。
確かに生姜を食べると血の巡りがよくなり、一時的に体はポカポカと温まるので、この点では陽の食材と言えます。
しかし、急激に温まることによる発汗作用ですぐに体は冷えてしまいます。逆に食べる前よりも体が冷えてしまうこともあるのです。
これは、生の生姜を摂取した場合ですが、乾燥させた生姜の方が陽性に近くなっています。体を温めたいのであれば、乾燥生姜を利用することをおすすめします。
また冷え性を解消するためには、体を温めることよりも血の滞りを無くすことのほうが大切。その意味で、血行改善効果がある生姜は、効果的であるといえます。
血の巡りを整えることは、健康な体づくりの基本です。料理に、飲み物にと応用範囲の広い生姜を毎日少しずつ取り入れていきましょう。