健康に興味がある人だけでなく、一般の方でも話題に登ることが多い「オーガニック」という言葉。
なんとなく健康によさそうな言葉ですが、少し説明するのは難しいですよね。
そこで、今回は
- オーガニックの意味や由来
- 有機栽培と無農薬栽培の違い
- オーガニック食品について
この3つを中心にご説明していきます!
オーガニックの意味
まずは、オーガニックの意味について。
オーガニック(Organic)という言葉は英語からきています。
様々な意味はありますが、「有機」と同じ意味で用いられることが多いようです。
日本では、化学肥料や遺伝子組み換えなど、人工的な技術に頼らない農業や水産業、加工方法を「オーガニック」と呼んでいます。
つまり『オーガニック食品』とは、食品の生産を行う土地が本来持っている、自然の恵みを最大限に活用して生産・加工された食品なんですね!
ちなみに、オーガニック食品と名乗るためには、農林水産省の条件を満たす必要があります。
- 化学的に合成された肥料および農薬の使用を避ける
- 遺伝子組み換え技術を利用しない
- 種まき、または植え付け前の2年以上の間、有機肥料での土づくりを行った田畑で作られたもの
こういった条件をクリアし、農林水産省に認められた食品には「有機JAS認定マーク」をつけることができます。
また、近年は海外産の野菜を食べる機会も増えてきましたよね。
農産物の安全性を認定する、「グローバルGAP」という国際的な基準もあります。
有機食材を選びたいという方は、これらのマークがついているかをチェックすると良いかもしれませんね!
いつから流行っているの?
健康志向・ナチュラルフードブームもあり、安全で環境にも優しい生産方法であるオーガニックが注目されるようになりました。
オーガニックという言葉が認知されるようになったのは、2000年以降。
オーガニックが日本で浸透しはじめたのは、1960年代以降。
化学肥料等が開発されるまで、オーガニックという言葉は存在していませんでした!
その理由は、化学肥料等が無い時代は全ての生産方法がオーガニック栽培(有機栽培)だったからです。
オーガニックという言葉が登場したのは1940年代。
イギリス人によって創られた製法がこう呼ばれた事がきっかけとなります。
1960年頃に農薬などが人体に及ぼす悪影響が広く知られるようになりました。そういった化学製品に頼らない製法が必要になってきた事から、徐々に有機栽培の考えが浸透していきました。
オーガニック野菜の栄養価について
「オーガニック野菜は栄養価が高い」と聞いたことありませんか?
栄養価とは、食品の栄養としての価値のこと。
たんぱく質・脂肪・炭水化物・ビタミン・無機物質・繊維質などの成分の質と量によって表されます。消化吸収率にも左右されています。
現状、オーガニック野菜の方が必ずしも栄養価が高いとは断言できません。『オーガニック野菜は栄養価が高い!』という研究結果もでているようです。
日本では、有機栽培やオーガニックは安心安全という認識の方が多いと思います。
ただ、本来の有機栽培は、昔の農業のように堆肥や有機物を積極的に活用します。土壌がもっている力を増やす農業を目指すために生まれてきました。
昔に比べて、野菜の栄養価は年々減少しているといわれています。
有機栽培では土壌の持つパワーが強いといわれています。『オーガニック野菜の方が栄養価が高くなる』というのは、あながち間違いではなさそうです。
「マクロビ」でもオーガニック食品を使用!
マクロビオティック(マクロビ)でも、オーガニック食品を使用します。
マクロビオティックとは、穀物や野菜などを中心とする日本の伝統食を基本とした食事を摂り、健康的な心と体を手に入れる食事法。
マクロビでは、自然のままいただくということを大切にしています。
食品を選ぶ時から「自然のまま」の食品を意識します。マクロビではオーガニック食品を中心に使用されています!
まとめ
いかがでしたか?
オーガニックとは、日本では「有機」と同じ意味を持つ言葉。
化学肥料や遺伝子組み換えなど、人工的な技術に頼らない農業や水産業、加工方法を「オーガニック」と呼んでいます。
オーガニック野菜と名乗るためには、農林水産省の条件に合格する必要があるため、「安全性」が保証されています。
人間の身体は、口から入るもので作られています。
身体に優しい食材を使いたい方はオーガニックであるかを意識して選んでみてくださいね!