きれいな黄色で甘~いかぼちゃは、大人から子どもまでみんなが大好きな野菜ですよね!
料理だけでなく、お菓子作りにも重宝される食材です。
緑黄色野菜であるかぼちゃは栄養もたくさん。
さらに、品種によって形や味わいが大きく異なるのも楽しいところです。
そこで、今回はそんなかぼちゃについてご紹介します。
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かぼちゃの基礎知識
かぼちゃの原産地は、中南米。
日本には1500年代、漂流したポルトガル船が寄贈したことから伝わりました。
この時のかぼちゃがカンボジア産だったことから、「カンボジア」がなまって「かぼちゃ」と呼ばれるようになったと言われています。
さて、かぼちゃといえば、冬至に食べるものという印象が強いですが、夏から秋にかけてが収穫最盛期なんです。
しかし、貯蔵することによって甘味が増して美味しくなるので、冬が食べごろで一番の旬となります。
日本国内におけるかぼちゃの生産量は年々減少するなか、私たちは年間を通してかぼちゃを食べることができいます。
その理由は、輸入かぼちゃの助けによるところが大きいと言えます。
ニュージーランドやメキシコ産のかぼちゃを見た方も多いことでしょう。
これら輸入カボチャは、日本の種を日本向けに栽培しており、味や食感ともに、国産かぼちゃに近づいてきています。
かぼちゃの種類
かぼちゃの種類は大きく分けて3種類あります。
日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ペポかぼちゃです。
日本かぼちゃ
最初に日本にもたらされたかぼちゃが元となって広まったものです。
黒川、菊座、縮緬といった品種があり、身質は水分が多くねっとりしているのが特徴です。
西洋かぼちゃ
一方、現在売り場のメインとなっているのは西洋かぼちゃ。
栗かぼちゃとも言われるホクホクとした甘い身質で、1960年代から一気に普及しました。
実に市場の90%以上を占めています。
日本かぼちゃのようなごつごつとした溝はなく、皮も比較的柔らかく扱い易いのが特徴。
皮の色は濃緑色が多いですが、色が薄く白皮・青皮と呼ばれる品種もあります。
なお、赤皮かぼちゃはハロウィーンのジャックオーランタンでもお馴染みです。
ペポかぼちゃ
耳慣れない名前ですが、食用のものだけでなく、観賞用かぼちゃの多くがペポかぼちゃです。
野菜としてすっかり定着したズッキーニも、ペポかぼちゃとして分類されます。
また、茹でると身が糸のようにほぐれる金糸うり(そうめんかぼちゃ)や手のひらサイズで小ぶりのスカッシュもこの仲間です。
日本かぼちゃ、西洋かぼちゃとは異なりしゃっきりとした食感で、サラダで食べることも多い種です。
かぼちゃに含まれる栄養素
かぼちゃは代表的な緑黄色野菜で、栄養豊富!
古くから冬至にかぼちゃを食べるのは、風邪を引きやすい時期に栄養をしっかり摂り、免疫力を高める、理にかなった行動です。
中でも注目は、βカロテンの含有量が多いこと。
βカロテンには抗酸化作用があり、ガンや老化などさまざまな症状を防ぎます。
βカロテンは油と摂ると吸収されやすいです。
そのため、油分を取り入れた料理がいいですね。
その他にも、ビタミンC、E、鉄分、ポリフェノールなど、さまざまな栄養素やミネラル、有用成分がバランスよく含まれた野菜です。
消化が良く体を温める効果もあるので、冷え症の方や、病中・病後の食事にも最適な食材です。
甘くて美味しい、かつ栄養豊富な食材、かぼちゃ。
年間通して手に入り、メニューのバリエーションも豊富ですので、毎日の食事に上手に取り入れましょう。